星暦カフェタイム 第11回
星暦カフェタイム 第11回
<夢>
11/23は勤労感謝の日「小雪(しょうせつ)」でした。
「小雪」雨がだんだん雪に変わっていく季節。太陽は射手座に入りました。
九星でいうと11月は五黄土星になります。(11/8~12/6まで)
五黄土星は、腐敗・破壊・波乱・変革・変化・戦争・地震・災害・事件などを意味し
巨大で不穏な力です。
今、ますます世界中が不穏な空気に包まれてきているようで不安ですね。
つい先日、私は夢で戦争に巻き込まれて狙われている、という夢を見ました。
その晩、パリ同時多発テロ後のベルギー関連のニュースを読んで、
大変な事になってきた!と恐ろしく思いながら眠りについたせいだと考えています。
日常で起こり得るはずのない映画のようなシーンでした。
怖くて焦ってワァッと目を覚ましたら、喉がカラカラに乾いていました。
夢占いの観点からすると、この夢には様々な意味合いがありますが、夢占とはちょっと違う感覚の、眠る直前の情報から現実的な恐怖を感じ
潜在意識からの恐ろしいシーンをそのまま夢で見たと考えています。
夢占いは、日本の古事記などにも登場し、古代より洋の東西を問わず
夢が吉凶予兆とされることが多くありましたが、根拠はないとされていました。
しかし、精神分析学者ジークムント・フロイトによって夢は学術的な研究対象として分析が行われ、精神病理学の一端となる「夢分析」となり、1900年頃「夢判断」を著しています。
フロイトと共に研究をして、後に袂を分かつ精神科医、心理学者カール・ユングの
ユング心理学では夢分析を重視して扱っています。
ユングは人間の無意識の根底には人類共通の集合的無意識が存在し、この共通するイメージを「元型」と名付け、夢はそれが日常的にあらわれているもの、としています。
夢占いではフロイトの分析やユング心理学に基づいたシンボルの意味、説明がなされており、夢の内容の多くは非現実的でつじつまが合わないシーンの連続ですが、その中から出てきた何かをシンボルとし、それを元に観ていきます。
例えば、夢で猫を見たとすると、それが黒猫なら、何か不吉なこと、裏切り、出費、
ショックな出来事が起こる。子猫なら愛情を求めている、求めるようになる、
普通の猫なら意地の悪い女性が現れる、恋のライバル登場、などと見ていきます。
日本では、夢見が悪かったら、観葉植物の万年青(おもと)の葉をなでろ、と
言われたりもします。こうなるとゲン担ぎや迷信といった類にも見えてしまいますが、
伝承的に今も行われているようです。
私の考えとしては、夢も一定の予兆を暗示しており、一概に根拠がないとは言い切れない
と考えています。
夢のシンボルで出た暗示の内容を数日後に実際に経験した事からです。
それは人生の中でも大きな出来事でした。
普段はそれほど夢を見る方ではないのですが、
その夢は実際に体験したかのようにリアルで、起きてからもいやな気分が続き、
そして当たってしまった。
夢で見たからといって用心したとしても、起こるべくして起こったでしょう。
まさしく「夢のお告げ」 でした。
人の脳は、自分の次の考え、行動を数秒前に予測していると言われます。
たった数秒ですが、電気信号的に閃いているそうです。
夢のお告げは、もっと深く時間をかけて、集合的無意識の中の計り知れない情報量の中から自分だけの情報をつかんでくるのでしょう。
よく夢を見てそれが当たる、予兆として言い当てる人が実際にいますが、体質的なものでしょうか。
西洋占星術において、海王星が強く出ている人によく見られます。
特に時期的に海王星と強く関わっている時は、頻繁に予知夢を見るようです。
インスピレーション、直観力が強くなっているのでしょう。
皆さんもNewMoonにおいでいただいて、見た夢の解釈からご自身の深層心理や
予兆を読み解いてみませんか?
お待ちしています。
朱里