星暦カフェタイム 第12回
星暦カフェタイム 第12回
12月新月号 ＜冬至＆クリスマス＞
今は二十四節気の「大雪」の候。山々が雪景色に変わる頃です。
富士山も八合目あたりから雪化粧しています。
今年の冬至は12月22日。北半球で太陽の位置が一番低く、昼が一番短い日ですね。
夏至の頃の日照時間と比べると5時間程 短くなります。
陰極まって陽になる時。一陽来復。暦の進み方も切り替わり、太陽は翌23日から山羊座へ。
夏至の祝祭と同様に、冬至の祝祭も古代より各地で行われてきました。
太陽はこの日で一番弱まったけれど、その翌日から太陽の力が復活することを
盛大に祝ってきたのです。
日本でも、古来より各所の神社それぞれで冬至祭を執り行います。
伊勢神宮では内宮宇治橋正面、大鳥居の真ん中から朝日が昇り、その瞬間を観よう、
写真におさめようと、毎年大勢の人がカメラを手に集まっていますね。
各神社ではお守りをこの日から出したり、かぼちゃを煮てふるまったり、
柚子を売ったりと、にぎやかに祝います。
冬至には「ん」のつく食べ物を食べると良いといわれています。
かぼちゃは南瓜と書いて なんきん、その他、だいこん、にんじん、れんこん、
ぎんなん、きんかん、かんてん。
「ん」が２つ重なるこの七種類を「運盛り」と呼び、更に運が倍になる、と
喜んで食されます。
だいこん、にんじん、れんこんなどの根菜類は身体を温めるお野菜。
陽になるといっても、これからが厳寒に向かう時期ですから
根菜を食べたり柚子湯に入って身体を温めたりして、寒さを乗り切る力を保つ、
いにしえからの知恵ですね。
神社ではお守りの中に、きんかんとぎんなんを入れて出す所もあるそうです。
「金銀そろって商売繁盛」の祈りを込めています。
ちなみに、6月の夏至の時には「う」のつく食べ物が良く、土用の丑の日の
「うなぎ」がそれに当たります。
夏至と冬至で「うん」。合わさって開運の縁起ものですね。
この冬至祭、古代中国では暦で一年の始まりの日という重要な節気として、
現在も神様や先祖を祀り、一家で宴を囲む風習が残っているそう。
古代ローマでは農耕の神を祀ります。人々は仮装し宴会を開き、贈り物を
贈り合ったそうです。
また、ヨーロッパの冬至祭も太陽の復活を祝い「ユール」と呼ばれます。
北欧は緯度の高さから、もともと日照時間が短いため、この日を境に
太陽の力が復活する冬至は特に大切なお祭りでした。
「ユール ログ」と呼ばれる木の幹を薪にして燃やし、その火を囲んで宴を何日も
催していました。「ユール ログ」の火は悪魔から身を守ってくれるといわれていました。
この冬至祭「ユール」がクリスマス時期と近い事もあり、後にキリスト教と融合し
古代ローマの贈り物風習の流れも入って、現代のようなプレゼントを贈り合う
クリスマス習慣になっていったようです。
「ユール ログ」の行事自体は今では目にしませんが、薪、丸太の形をしたお菓子は
今でも「ブッシュ ド ノエル」としてクリスマス時期に愛され、その名残を残しています。
「ノエル」とはフランス語でクリスマスを意味します。
さて、クリスマスの12月25日はなんと満月☆蟹座で起こります。
蟹座ですから、家族と集うことがとても楽しいひと時、良い思い出となるでしょう。
家族、家庭は蟹座の象意そのもの。
今は「恋人がサンタクロース」で、若い方にとっては恋人と過ごす日ですが
昔のクリスマスは、家でパーティを開いて家族と過ごしたものでした。
それでもクリスマスのこの日は、仲良しの友達や仲間と集まることも、
とても充実した時間になるでしょう。友達の友達は皆友達だ！とたくさんで集まって
ワイワイやることも、その後の仕事や楽しみの世界が広がる意味もこめて、
良い時間になるでしょう。皆さんのクリスマスが楽しいひと時になりますように☆
クリスマスの出会いの予感を、NewMoonでカードに聞いてみませんか？
お待ちしています。
朱里
