星暦カフェタイム 第24回
星暦カフェタイム 第24回
6月新月号
6月5日の新月の日、関東甲信地方は梅雨入りしました。
梅雨のさなか 6月21日の夏至が近づいています。
この時期は梅雨空で、日が長くなっている事がわかりにくいですが
陽極まって陰となる夏至。
季節の大切な節目をいう二至二分(にしにぶん)。
夏至・冬至の二至、春分・秋分の二分を二至二分といいます。
そして、もうひとつ重要な節気である立春・立夏・立秋・立冬を四立(しりゅう)といい、
暦では「二至二分」と「四立」を「八節(はっせつ)」といいます。
夏至は暦上 九星の星の巡りが逆になり陽遁から隠遁へ、エネルギーの回り方が切り替わる日。
この陰陽の切り替わりは、相反するものの交差点といえるでしょう。
例えば男と女、昼と夜、表と裏、右と左、呼吸・吸う息吐く息、など
表があれば必ず裏があるように、夏至は、ただ二十四節気のひとつというだけでなく、
古来からの自然の大切なことわり、陰陽の真理に改めて意識を戻す大事な日であるように思います。
様々な国で夏至は、この「男性性」と「女性性」を特に意味深く捉えられていて
結婚や子孫繁栄を願う祭りとなっているようですね。
冬が長い北欧地域にとっては、太陽と一番長く過ごせる貴重な日。
この日はクリスマスと共に大切にされており、盛大に夏至祭が催されます。
フィンランドの夏至祭は太陽を崇めると共に、男性神と女性神の出会いを祝うという意味が込められた自然神への感謝を捧げる大切なお祭りです。
子孫繁栄、未来の配偶者を見つけるためのおまじないも祭りの中で行われるそうです。
それは夏至の夜、枕の下に7種類の花を置いて寝ると、夢で将来のフィアンセに会うことができる。
というもの。ロマンティックですね☆ この日に結婚式を挙げるカップルも多いそうです。
この時期フィンランドの北部は、真夜中でも太陽が沈まない白夜。
夏至祭の間は一晩中かがり火を焚いて悪霊を追い払い、酒を酌み交わし豊作を祈ります。
飲んだアルコールの量がその年の作物の出来高に影響するといわれており
それは大騒ぎすることで悪魔のスピリットを祓う事ができ幸運を呼び込むと
考えられていたようです。
国中でたくさんのイベントやフェスティバルが行われ、
パーティーは夜中過ぎまで延々続くとか。
白夜で夜の終わりと次の日の朝の境目が曖昧な為、夜中も何もないのでしょうね。
また、イギリスのストーンヘンジは夏至と冬至を知るためのものと言われています。
不思議なサークル型の石造建造物。夏至と冬至の日、石の円の中央に立つと
日の出、日の入りの方角がわかるように石が配列されているという事です。
日本はというと、三重県伊勢市の二見興玉神社内にある夫婦岩では、
夏至の前後に遠く富士山の背から昇る日の出を岩と岩の間から見る事ができ、
毎年多くの参拝客でにぎわいます。
このように古代より、夏至や冬至を必ず知る装置が世界のあちこちにあり、
皆、男性と女性に関わるエネルギーを感じる日とされているのです。
夏至は太陽の力が一番強い浄化の日と言われます。
曇っていても雨でも雲の上の太陽の力は強大で地上まで届いています。
私は以前よく、夏至の日に「白糸の滝」に行っていました。
梅雨空と重なる事が多いのですが、滝のしぶきは空から浄化されるような心地になり
行くと必ず 心身共にみなぎる力を感じます。
こういったパワーの強い場所に行ったり、キャンドルをたいて瞑想するなど
自分の内面に向き合ってみるには最適の日です。
何か浄化のアクションにチャレンジしたいですね☆
どんな浄化方法があなたに合っているかNewMoonで尋ねてみませんか?
お待ちしております。
あかり